幸せに屋根をかける。
隣の家から「ただいま〜」と、こどもの元気な声が 聞こえてくると微笑ましい気持ちになる。
今日は学校でいいことがあったかな? そんなことを想像する。
玄関を開けておいしい匂いがする時は なんだか、ほっとする。
今日もよく働いて一日を乗り越えた、という 安堵感とお腹を満たしてくれるごはんがあることに 少しうれしい気持ちになる。
毎日の些細なことでも幸せに思える瞬間。 そこには、それぞれの「幸せの入り口」がある。
家がもたらす幸せの入り口。 そのひとつひとつを生活の中で見つけていきながら、 家族は何十年も長い月日を家と積み重ねていく。
家を建てた後が、本当の家づくり。 幸せに屋根をかける。
私たちのつくった家が、 住む人の毎日をにこやかにすることを願って。
手をかけて、時間をかけて、 できあがったものは、 上限のない価値がある。
世界で一番好きな場所は、家。 そう言ってもらえたらこの上ない。
過ごした時間だけ、 家も家族になっていく。
大工であり、家族である。
いい空気は家族を健やかにする。 いい家はいい呼吸をする。
ずっと残していくものを、つくっている。